株式会社Global Arch

Global Archコラム

2017.10.13

◇ 認知症患者にこそ美味しい食事が必要なワケ

学生寮・社員食堂・老人ホームへの食事提供を手がけるグローバルアーチです。

老人ホームへの食事提供をてがけるようになってから、食事の評判をうかがうために、実際に老人ホームへ足を運ぶ機会もできました。

幸いなことに、グローバルアーチが提供する食事は、老人ホームで受け入れられているようです。

実際に、介護度の低い方から高い方まで、老人ホームの友だちと一緒に、楽しそうに食事をしている光景を目にしてきました。

その時に、驚いたことがあります。

とある高齢者の方は、介護士の方の手を借りながらですが、楽しそうに食事を召し上がっていました。

昔話でしょうか。食事しながら、私の知らない地名や、人の名前について介護士の方に話かけていました。

旺盛な食欲で、次から次に召し上がっていく様子は、食事を提供する私たちにとって心地よいものでした。

思わず「とても元気な方ですね」と案内役の方に話かけていました。

すると「ええ。あの方は認知症ですけれども、食事をすごく楽しみにされているんですよ」と教えてくれました。

認知症でも感情の記憶は残る

私は案内役の方の言葉に驚きました。

認知症の方は、何もかも忘れてしまうから「楽しみにする」ということすらないのだと思っていたからです。

実際のところ、私の思い込みは誤っていたようです。

なぜなら確かに出来事の記憶は、認知症だと忘れてしまいます。

しかし出来事についての感情の記憶は残るのだそうです。

そして出来事の記憶がないからこそ、むしろ感情に鋭敏になるのです。

 

たとえば、楽しませてくれる人に対して、認知症患者の方は好意的な感情を抱きます。

すぐに何故楽しかったのかは忘れてしまうのですが、好意的な感情は残ると言われています。

そのため楽しませてくれるその人に、近づいていくようになるのです。

 

どうように、美味しい食事は、健康な人でもそうであるように楽しい感情を抱かせます。

食事に対して、さらには老人ホームという場所に対して、「楽しい」という記憶をもつようになるのです。

 

このことは2つの意味で重要です。

1つ目は、まだ老人ホームに馴染んでいない認知症の方の場合。

突然家に帰りたいと言って家族を悩まさせることは少なくありません。

しかし、美味しい食事があれば、老人ホームは楽しい場所だと記憶し、スムーズな定着がすすみます。

 

2つ目は、健康の維持の観点です。

認知症患者の方は、先に書いたように、感情に鋭敏です。

ちょっとしたことで、機嫌を損ね、食欲を失ってしまう場合もあります。

そうなると健康の維持に欠かせない、毎食のリズムが崩れるので大変です。

そんな時でも、美味しい食事についての記憶が、自然と認知症患者の方を食卓へ誘います。

ポジティブな感情は認知症の進行を遅らせる

さらに美味しい食事は、認知症の進行を遅らせる可能性もあるのです。

なぜなら美味しい食事がもたらす楽しさといったポジティブな感情が、認知症に良い効果をもたらすことが分かっているからです。

このようなことを知ってから、認知症患者の方にこそ、美味しい食事が必要なのだと思うようになりました。

 

また感情に鋭敏ということも、食事の提供者として肝に銘じなくてはなりません。

もし私たちが提供する食事に不備があれば、認知症患者の方は即座にそれを見抜いて、表現されるはずだからです。

認知症患者の方は、私たちにとってお客様の食事の満足度を率直に教えてくれる貴重な存在だと思っています。

 

私たちは日本の老人ホームの食事をもっと良くしていくことでご高齢者を「心」から元気にしていきたいと思っています。

食事の改善を考えておられる老人ホームの経営者・担当者の方は、お気軽にグローバルアーチにお問い合わせください。

まずは丁寧なヒアリングから始めさせていただき、ご状況に最適な食事提供プランをご提案させていだきます。

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